佐藤久実「タイヤチェックしてますか?」



佐藤久実
高速道路を走っていて、ほぼまっすぐな道にブラックマークがついていたり、ガードレールが歪んでいたりする事故の形跡を発見し、「何で?どうやったらこんなところで事故が起こるの?」と不思議に思ったこと、ありませんか?ワタシも随分疑問に思ってました。脇見や居眠り運転による事故もありますが、思いの他多いのがタイヤに起因する事故。晴れていればバースト、雨ならハイドロプレーニングに因る事故です。
すり減ったタイヤや損傷したタイヤ、あるいは空気圧が不足しているタイヤで高速道路を走り、熱によって破裂するようにパンクするのがバースト。突然3輪になってクルマのバランスを失い、ハンドルを取られて事故に至る危険性があります。
一方、雨の日は、水深の深いところに入ると路面とタイヤの間に水の膜ができ、クルマは水上飛行機の如く浮いた状態になります。地に足がついていないのだから、コントロール不能となり、これまた事故に至る危険性大。そしてハイドロプレーンは、スピードが高いほど、タイヤが太いほど起きやすいのです。
日本自動車タイヤ協会が高速道路のSAで調べたところ、『乗用車の約3割が空気圧不足で、ドライバーの56%は自分のクルマの適正空気圧を知らなかった』というデータもあります。クルマに比べ、黒くて丸いタイヤは地味な存在。でも、クルマの中で唯一路面に接しているのがタイヤです。まさに縁の下の力持ち。にも関わらず、タイヤに対する意識が低すぎると思いませんか?
最近、アメリカではタイヤの空気圧モニターの装着が義務づけになりましたが、空気圧センサーを持っているのは、ランフラットタイヤ装着車とごく一部の高級車だけです。
どんなにクルマがITSを駆使したハイテクマシンになっても、信頼性が上がってメンテナンスフリーになっても、タイヤがなければ走れません。そして、クルマが走ればタイヤは摩耗するし、空気圧も減ります。いえ、空気圧は、走らなくても一月に約5 %くらい自然に減ります。
高速道路を使って長距離ドライブをする前には必ずタイヤの摩耗と空気圧チェックを。そして、月に一度は空気圧チェックをする習慣をつけましょう!!ガソリンスタンドで給油した際にお願いすればチェックしてくれますよ。

佐藤久実氏 プロフィール
レース経験を生かしドライビング・インストラクターとして活動
雑誌やCSでの新車インプレ、大学非常勤講師もこなす
スポーツカー好き
愛車はメルセデス・ベンツ CLS






