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島下泰久「右から左から抜かれるのは怖いのだ」

20070331

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島下泰久

なぜ通行区分は守られないのか。一体何がズレているのか。
まず朝のラッシュ時などは、戻ろうにも走行車線はいっぱいで追越車線を走り続けるしかないという状況に、よく遭遇する。追越車線が詰まり気味になって走行車線の方の流れが良くなると、戻るに戻れなくなる。
追越車線ですら制限速度を大きく下回るような速度でしか流れない場合に、先を急ぐドライバーが追越車線に数珠つなぎになっているなんてことも、ままある。こうなると、業を煮やした輩が左側の走行車線から追い越しにかかり、左側からまくって何台か前に無理矢理入って、後続車がブレーキを踏むハメとなって更に渋滞が加速して、ということも誰もが体験していることだろう。
まさに、ちょっとのボタンの掛け違いが徐々に大きなズレになっていくという構図。まだ流れが遅いとか言っていられるうちはいい。しかし、そうやって右から左から抜くような流れの中に居るのは、正直とても怖い。後方から迫る、避けなければ追突されるんじゃないかというくらい速度差の大きなクルマを避けて左側車線に移ろうとしたら、そこをもっと速い速度でぶっ飛ばしてくるクルマがあったらなんて事例を想像してもらえると、その怖さの意味も多少は伝わるだろうか?
ここにはルールは無いのか。まあ、実際無いんだろう。しかし追い越す、追い越されるには、皆の安全のために明確なルールが必要なのでは? あるいはマナーやモラルがそれに代われればいいのかもしれないけれど、合流しようとすれば車間を詰めてきたり、そうやって追い越し車線に居座っておいて、後ろから迫ると意地になってその車線をキープするなんてことが当たり前の今の殺伐とした日本では、そこに期待するのも難しい。
でも、それでいいわけはやっぱり無くて。もし「何とかならないのかな」と思ったならば、我々ドライバー皆が声をあげなければ。

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島下泰久氏 プロフィール

モータージャーナリスト。
社会事象から先進技術まで、クルマのある生活を善きものにするすべてが守備範囲。
1972年生まれ

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