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清水和夫「冬のホッとドライブイベント」

20080201

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清水和夫

インストラクター 安藤 純

去る1月26日と27日の両日で高速道路会社として民営化されたNEXCO東日本主催の「雪道体験ドライブレッスン」がスキー客で賑わう長野スキーガーデン「パラダ」特設会場で行われた。冬は高速道路のスリップ事故が夏の4倍にもなり、ノーマルタイヤでの事故が目立っている。

さて、佐久平PAに直結されたパラダ・スキー場へは、関東方面からも多くのマイカースキーヤーが訪れる。この佐久平では高速道路のパーキングから直接スキー場に行くことがでるし、スマートICと呼ばれるETC専用ゲートを利用すると、隣接のスキー場にも足を伸ばせる。この便利さから家族ずれの関東在住の利用者が多い。

しかし、その気軽さが仇となるケースも少なくない。というのは都心からノーマルタイヤで訪れるお客さんも少なくないからだ。「チェーンがあればいい」という気軽な発想だ。しかし、実際はウインタードライブにはスタッドレスと呼ばれる雪上性能に優れたタイヤを履くことが望まれるが、都心のユーザーはタイヤに対する認識が浅いのが現実だ。そこで、雪道の安全運転のために「安全に危険を体験してもらう」イベントが行われた。

パラダ・北スキー場の駐車場に、1周約200メートルの特設コースを造り、実際の雪道と同じ環境を用意した。ここでスタッドレスとノーマルタイヤを装着した最新のフォルクスワーゲンTouran1.4リッターTSIを、実際に運転することで安全に危険を体験してもらう。急ブレーキや急ハンドルの際の性能の違いを体験できるほか、雪道のコンディションの判断の仕方や運転のアドバイスなどをしてくれる。

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冬にノーマルタイヤで何度も危険な思いをしたことがあり、イベントに参加するためにわざわざ千葉からきた女性の参加者もいた。多くの参加者はタイヤの性能の違いだけでなく、雪道を安全に走行するための重要な知識が得られたと感想を述べている。

今回は、インストラクターの立場から、雪道走行の重要なポイントをまとめてみた。

・ スキー場なのにスタッドレスタイヤ未体験という参加者が意外と多い。
・ チェーンとスタッドレスタイヤの違いを知らない人が多い。
・ チェーンの方がアイスバーンは安心~という錯覚を持っていた。
・ チェーンは緊急脱出用で、ウインタードライブにスタッドレスは欠かせないことをPRする必要がある。
・ スタッドレスタイヤを履けば、<必ず止まる>と思いこんでいる人が多い。
・ スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べ、雪上の加速能力も向上している。速度が上がった分、制動距離も伸びるのだが、何故<夏タイヤより止まらない?>と不思議に思い質問するドライバーも多くいた。
・ 実際にハンドルを握ってもらうと、短時間でも貴重な経験ができる体験型イベントの効果は大きい。
・ スキーをしに来たが、ゲレンデの直ぐ脇で、手軽に楽しくキチンと学べるところが良かった。
・ スキー場に限らず、スノー・ドライビングレッスンを展開出来ると良いと思うといった意見も多かった。
ウインタードライブにはタイヤを換える必要があるが、チェーンで気軽に対応するユーザーの多いことには驚いた。北海道や東北地域ではスタッドレスタイヤが普及しているが、関東地区のユーザーはタイヤに対する考えが遅れているのであった。

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清水和夫氏 プロフィール

モータージャーナリスト&レーシングドライバー。

1972年にラリーデビュー以来、プロフェッショナルなレースドライバーとして国内外の耐久レースで活躍する一方、自動車ジャーナリストとして活動を行っている。
最近はクルマ好きが考える安全と環境をライフテーマとして活躍中。

主な著書
「クルマ安全学のすすめ」 「燃料電池とは何か」 「ITSの思想」 以上NHKブックス
「ディーゼルこそが地球を救う」 ダイヤモンド社


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